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メタセコイア

杉並区太田黒公園の近くの、ある御宅の玄関脇に大きな木が2本植えてあった。

 

葉をみると榧にも似ているがもっと柔らかく

(触ってみた)違う。

大木である、帰宅後調べたらメタセコイアであることが判った。この木は樹冠が尖って三角錐で、秋は茶色になって落葉するのですぐ判るはずだが、公園でなく個人宅でしかも雨の日で、若葉が美しく幹も赤みがかって特別に立派に見えたのだ。

似た木にラクウショウ(沼杉)がるが、これは葉や幹が互生で対生との違いがある。

大木なのでさぞやと思い調べてみると、1949年に東大小石川植物園と吹上御所に種が持ち込まれたのが最初との事だから、長くても71歳でしかない。

何と成長の早い木なのだろう。

 

と言うのも、北半球では絶滅した化石と言われていたのが戦後中国で発見され、米国経由でわが国に入ってきたとの事だ。100万年以上前に消えていた木が不死鳥のように蘇って、今は何処にでもあるように勢力を拡大している現実に驚かされる。