· 

団地考

公団荻窪団地が再開発され、「シャレール荻窪」という高級賃貸マンションに変わった。

1k~4k:118,900~276,300円 UR経営である。

875戸→411戸 狭小住宅から余裕の低層住宅へ変身。

緑多く環境は抜群、でも誰が住むのだろう、建築後大分経つがまだ空室があるようだ。

 

「団地」というネーミング今は歓迎されないが、当初は水洗便所、ガス風呂付2Dkは憧れの的、

都心に近い場所は余程の幸運が無いと抽選に当たら無かったらしい。

 

今各所で立替が進んでいる。

老朽化の他に、狭い、エレベーターが無い、空調設備に難など機能面の問題、さらに核家族化と住民の一斉高齢化と言う社会的問題が重なり、団地は取り壊されていく。

 

一生を同じ家に住むより、年代に応じて住み替えるという考え方もある。

UR賃貸の考え方も一理はある。

現に広い土地の一軒家を売ってマンションに住み替えたり、介護施設に入る入る高齢者もいるし、空き家が増えていることも防犯上問題だ。

 

s.31年に公団が設立され、荻窪団地は33年11月に募集開始されているから、お披露目的な団地である。この善福寺川流域は当時田圃が拡がっていたから用地買収が簡単だった。

その為ここから600m離れた所にも阿佐ヶ谷団地が作られ、もっと近くには都営住宅、供給住宅など公営の住宅があり、夫々建て替えられているが、まだ川の反対側には何か所か取り壊しを待っているような廃墟が残っている(立ち退き未了)。

 

戦後の住宅難解消の為、公営、公団、公庫 が大いに機能したが既に役割を終えているのに、役所の組織が消えないのは何故だろう。