今から丁度千年前 西暦1020年旧暦9月に 13歳の少女が駿河を通った時 富士山の事を書いている。
「雪は消える時*も無く積もっており 頂上からは煙が上がっている 夕暮れて辺りが暗くなると 火が燃え上がるのも見える」
*少女は上総に住んでいたから 海越しに1年中富士を眺めていた。
現在 雪は夏には消えて噴火もしていない。
又、眉目秀麗比べもののない美しさとも書いてあり これは基本的に現在も変わらないが その後 宝永大噴火で大きな痘痕が出来ているので当時はもっと美しい姿だった事が窺える。
とはいえ富士山に変わりが無い 千年前の少女の目が急に身近に感じられる。
一種のタイムスリップ感。日記は時を経る毎に価値をます。
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