これはまだ現役の表札である、でも実際には役立たない。
何故なら、この中で現在も使えるのは杉並区と言う表示だけで、あとは全て変わっている。
だから誰もこの写真からこのお屋敷にはたどり着けない。
世の中の激しい動きに合わせて行政が名称変更を繰り返し今日に至る、反対にこのお屋敷は昔から変わらず此処にある、そのことが面白い。
明治以降の杉並の流れを追ってみた
①M.2 品川県 上荻窪村 下荻窪村(江戸時代から)
②M.4 東京府
③M.5 神奈川県
④同 東京府
⑤M.11 東多摩郡
⑥M.22 同 井荻村
⑦M.29 豊多摩郡
⑧T.15 井荻町
⑨S.7 東京市に編入(区)
⑩S.18 東京都
⑪S.44 住所表示変更で荻窪が南荻窪を分離
従って表札は昭和7年から18年の間に作られたことになる。古いものを残さない日本文化からすればこれはかなり貴重な表札と思う。これからも長く残してほしいと念ずる。
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